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白ナス栽培で所得向上へ

 県内でも有数のナス産地であるJAあいち三河管内では、例年7月より白ナス「揚げてトルコ」の出荷を行っており、同JA産直店舗「幸田憩の農園」、「道の駅藤川宿」や地元大手スーパーなどで販売しています。夏秋ナスより1本当たりの単価も高く、農業者所得の向上や農業生産の拡大など自己改革や持続可能な開発目標(SDGs)にも繋がる取り組みの1つです。他産地でも生産者が少なく、新たな同JAの特産物を目指しています。

 令和2年は同JA夏秋なす部会の生産者8名が白ナスを栽培しました。白ナスは皮の薄さや白い見た目から、傷の有無が目立つため生育が難しいとされるが、同部会では長年培ったナス栽培の技術力を持つ生産者が育てており、高品質な白ナスが続々と出荷されました。令和2年は栽培面積6㌃、苗数300本。両数ともに約2倍に増加し、販路拡大を目指しています。日照不足による影響が考えられましたが、傷が少なく形も良いものが多く栽培されました。出荷時期はおおむね7月上旬から10月末までで、8月中旬に最盛期を迎えます。目標出荷量は7トン。

 同JA園芸農産課の伊吹滋郎課長は「白いナスという珍しさから売り場が映えて、消費者の目線が売り場にいくようになった」と評価しています。

生産者の水田祐司さん(35)は「普通のナスより味がさっぱりしており、中身もふわふわ。独特のナスの癖もないため、ぜひ味わっていただきたい」と話します。

 

 同JAでは来年以降も引き続き栽培面積や本数を増やし、JAあいち三河の特産物としての定着を目指しています。